フタリの事情。
*ずっと好き
柔らかくて、あったかくて。

それに、思ってたよりもりぃの身体はずっと華奢で。


こんなちっこかったかな。

なんか……『女の子』って感じがする。


すげー可愛くて、どうしようもない。



「…………てっ………」


「………」


「てっちゃん……」


「………」


「あの……く……苦しいよ……」


「え?」


「そ、その……
腕、も少し緩めて?」


腕?

緩めるって――


お、俺っ。

何やってんだ俺!!


「うっわ!!」


バッ。


瞬間的に身体を離したけど、もう手遅れだ。

行き場のない両手を空中に彷徨わせながら、俺は自分のしたことの重大さを思い知った。

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