運命の恋
ドレスにゆっくりと腕を通す…
(ぴったり…)
まるで完成寸前までロアを見ていたかのようにぴったりなドレス…
ロアの胸がじんと熱くなった。
「せっかくですから、髪もまとめて…それからお化粧もしましょう」
まるで宴の前のように全身を着飾ろうとするセルマ。
しかし、ロアは何も言わなかった。
セルマが、自分をどんなに思っているか知っているから…
黙って椅子に座り、セルマに身を任せている。
「お綺麗です…姫様…」
優しく微笑んでこちらを見つめるセルマの瞳が、キラキラと輝いていた。