彼岸花の咲く頃に
うねり始める九尾。

悪狐の眼に、どす黒い輝きが宿る。

「……」

うおぉ、ぼっけぇこえぇぇ(すごく怖い)。

けど、もう誰にも頼れない。

俺は覚悟を決める。

こう見えて、俺だって学生の時はいつも体力測定は学年一番だった。

体力と運動神経には自信がある。

あの悪狐をやっつける事はできなくても、一矢報いるくらいは…。

そんな事を考えた直後。

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