丸腰デパート・イケメン保安課
それでもウサギ跳びを続ける主任。
どんだけ筋肉付けたいんだよ!

まるで珍獣を飼っている様な気持ち…。


「…うぅ…大変だ…どうすればいい…」

ああっ!主任に気を取られている間に、昴さんが落ち込み始めちゃった!

「昴さん!何かありました?!」
「どしたんっすか?」
昴さんは、四つん這い状態で悲観にくれていた。

って言うか…何でいつも白い布をまとってるんだろう?

「龍王が…消えた」

龍王って…昴さんのペットのハムスターだよね?

みんなで籠を覗き込んでみる。巣の中にも居ない。

家紋さんが呟く。
「居ないな、バタークリーム」
バタークリーム?!
「っ何?!」
「毛色がそうだから」

…珍しく言葉に意味があるんだ?

うわ!何驚いてんのっ私!それが普通だから!ねっ?!

「昨日帰る時は居ました。僕、滑車で遊んでるの見た」
「俺も。足が追い付かなくて滑車に回されてた」
「筋トレをしていたんだろう!」

それはあんただけだ!

「深夜…妙にリズミカルな音がここから聞こえていたが…もしや…龍王があの時に」

リズミカルな音?

「なぁんだっ!それ?」
主任が突然笑い出した!

何?!また何か言い出すんじゃ?
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