サイケデリックトランスと俺

裕輔「くっそ！マジでうるっせぇな！」

下から絶え間なく聞こえてくる雑音に耐えきれなくなった俺は、音楽でも聴いて気を紛らわそうとコンポのスイッチに手を伸ばした。

うん？気を紛らわす？
そういえば何かを忘れているような…

気を紛らわす…

寂しいから気を紛らわす…

あ！

その時俺はあの馬鹿女の事を思い出した。

裕輔「あの馬鹿女に文句言ってやるのをすっかり忘れてた！」

怒りのメールをまだ送っていなかった事を思い出した俺は、早速携帯を取り出した。

携帯を開いてみると、受信メッセージが一件入っていた。

今度はいったい誰からだ？

メールを開いてみると相手は糞女もとい麻美からだった。

[さっきは嫌な言い方してごめんね…。よく考えたら、彼氏と別れたから裕輔君とまたメールしたいなんて、裕輔君に対して失礼だよね…。本当にごめんなさい…。]

よしよし、分かればよろしい。
ちゃんと反省もしているようだし許してやろう。











なーんて言ってもらえると思ったかボケが！
悪いけど俺の性格はひん曲がってるんだよ！
同情で気を引こうったってそうはいかねぇ！

俺は麻美に怒りのメールを送る事にした。