ヒメ恋~Eternal Love plus+*~

事の発端は、昨夜。


「ねぇ海里。明日のパーティーのドレスが出来上がったんだけど……ちょっと若すぎじゃないかな」

先に風呂から上がって寝室で美海を待っていた時、同じく風呂から上がった美海が薄いピンク色のドレスを身に纏って入ってきた。


「もうあたしも二児のママだし……さすがにこれは可愛すぎるよね?」


不安気に少しうつむき加減で答えを求める美海から目が離せず、ただ呆然と見つめた。


……可愛いすぎる。


ずっと思っていたけど、美海の周りだけ時間が止まっているかのように、美海は年をとらない。

オレは確実に年を重ねているのに、美海は付き合い始めた頃とまったく姿形が変わらない。


だから、娘たち以上に美海のことが心配でたまらなかったりする。


「海里?やっぱり変?」

「えっ!?ああ……」

「やっぱりそうだよね」

「イヤ、そういう意味じゃなくて……」

「何?」

「……可愛すぎるから」


あまりに見つめすぎたせいか、美海が顔を真っ赤にしながら背けた。


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