愛してると言えなくて…

◇愛したいから◆





ああ…
言ってしまった…


ついさっき私は純くんを振った


最低な…
どちらも気持ちの悪いまま別れた


自分は何も言えなかった


黙って
自分の気持ちだけ一方的に告げて別れた


休み時間も純は私に何も言わなかった

ずっと…


それから1週間後

聞いたのはまたもや昼休みだった


『ねぇ聞いた?奈緒美ちゃんて悠吾くんと付き合っているんだって…』


かすかに聞こえたその声


その声を聞いた時には
私は悠吾と奈緒美を探しに教室を飛び出していた




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