夏恋
新学期



――――



新学期が始まり、特に何もなく平和な日々を過ごしていた。





俊哉にはあの日のことは言わなかった。




言ったらきっと俊哉は忙しくても迎えに来ようとするだろうし、優しい俊哉にこれ以上心配をかけたくなかった。






それに他の男に助けてもらったなんて言ったら、俊哉に悪い気がした。




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