秘密の誘惑
「支社長?」


「本当に君は可愛いな」


まるで小さい子に言うみたいに簡単に可愛いと言われて萌は複雑な気持ちだ。



絶対に言いなれてるに違いないわっ。



萌はむすっとした顔でディーンを見て仕事を促した。



ディーンの部屋にいたのは30分ほどだったが、裕美の部屋に戻った時には萌は疲れきっていた。



真面目になったディーンはドンだけ頭が回るの?と言うほどにすらすらと言葉を口にして萌を焦らした。


何度ちょっと待ってくださいと言ったことか。


ディーンは嫌な顔一つ見せずに復唱してくれた。


< 100 / 404 >

この作品をシェア

pagetop