秘密の誘惑
「きゃーっ!」


1人だと思っていた萌は驚いて悲鳴を上げた。



「萌、私だ」


耳元で囁くような声の主はディーンだった。



パニックに陥る寸前だったがディーンのなだめるような声で安堵した。



「し、支社長っ!」



振り向きたいのに腕が腰に回りディーンの身体が密着していて動けない。



「な、なんで!?」


こんなに朝早くいるのかと聞きたかった。



だがディーンの身体が密着して心臓が一気に跳ね上がり声が思わず上ずってしまった。



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