秘密の誘惑
「今夜こそ食事を一緒にしてくれるね?」


「だ、ダメです」


「なぜ?萌も私に惹かれているだろう?」


ディーンは自信があった。



うぬぼれなのかも知れないが嫌であればもっと酷い拒絶を見せるはず。



「でもダメなんですっ!支社長と社員だからっ」


「萌は保守的だな わが社は社内恋愛を禁止してはいないが?」


ディーンは萌の身体を自分の方に向かせた。



瞳を潤ませた萌にキスがしたくなった。


綺麗に塗られた口紅を取ったら本気で怒りそうだな。


今日の萌はいつになく完璧に化粧をしていた。


化粧で防御しているつもりか?いろいろな意味で。


< 130 / 404 >

この作品をシェア

pagetop