秘密の誘惑

退院

ディーンはベッドの端に腰をかけて萌を見た。


そして大きな花束に気づく。



「豪勢な花束だな 誰が来た?」



「あ・・・会社の同期入社の・・・」



そこで思い出した。



「ディーン、社内メールであたしたちが婚約したって」



「情報が早いな」


萌は戸惑った表情なのにディーンは満足げに笑っている。



「それでお祝いに持ってきてくれたんです」



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