秘密の誘惑
「ディーン?」


ディーンの視線を追って行くと、そこにいたのはカーティスだった。



「優秀な秘書、失格だぞ?」



不機嫌な顔に不機嫌そうな声。



萌は抱き上げられたままなので羞恥心でいっぱいだ。



「優秀な秘書はランチの確認に参りました それより、ディーン?萌様をソファーに座らせてあげてはいかがですか?」



ディーンの青い瞳が戻ってくる。



かすかに頷いたディーンは萌を抱いたままソファーに座った。



「ディ、ディーンっ!」



「貴方はひっつき虫ですか」



半ばカーティスの呆れた声がした。



そして更に萌の顔が真っ赤に彩る。



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