秘密の誘惑

赤ちゃん

姉の日菜と朝倉ホテルのラウンジでお茶を楽しんでいた。


萌がおもむろにクスクス笑い出した。



「なに思いだし笑いをしているの?」



日菜が突然笑い出した萌に小首を傾げて聞く。



「あ、ごめん・・・今朝ね ディーンに棒つきのキャンディーを持った男の子がぶつかったの」



「あらま・・・」



「男の子は泣いちゃうし、その母親はおろおろしていたけれど、ディーンは怒ることもなく優しく走ってはいけないよ ってさとしたの」



「それがおかしいの?」



日菜が聞く限り面白おかしくもない。



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