秘密の誘惑
「もう気にしなくて良いんだよ?」


姉の言葉に萌は首を傾げる。



「気にしなくて良いって・・?」


「あのね、赤ちゃん出来たのっ」


幸せそうな笑みを浮かべてコソッと萌に教える。



「きゃーっ!日菜ちゃん!おめでとう!」


萌は嬉しくなって歓喜の声をあげた。



ラウンジにいる数組の客が萌達の方をじろり見る。



「しーっ」


慌てた日菜は人差し指一本を口元に持っていく。



「ごめん、だってびっくりしたし、すごく嬉しいだもん ママったら言ってくれれば良いのに教えてくれなかった」



< 329 / 404 >

この作品をシェア

pagetop