秘密の誘惑
萌は朝からついていなかった。


電車でストッキングが伝線し、道のマンホールの小さな穴にピンヒールが刺さった。


あと一回絶対に悪い事が起きるっ。


伝線を隠すように足早にビルの回転扉を抜けた。



更衣室で代えのストッキングをはきかえると受付に向かった。





ディーンは吹き抜けの2階の手すりから受付を見ていた。


萌だ。


受付だけは制服がある。ペパーミントグリーンのツーピース。



ディーンは萌の姿を認めフッと笑みを漏らすとエレベーターに向かい自分のオフィスへ戻った。



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