ルームメイト
家に帰って二人でお茶を飲んだ。

「あの…今度の土曜日
あたし実家に帰るから」

「どした?何か用事でもあるのか?」

「小学校の時の同窓会があるの。
多分遅くなっちゃうから、そのまま実家に泊って 日曜日に帰ってくるね」

「同窓会? 小学校の?」

「うん。 6年ぶり、かな?」

「へぇ~、初恋の相手とか来んのかな?」

「そんなぁ~、そんなのいないよ…」

「でも気になったヤツの一人や二人はいるだろ?」

「う~ん、どうかなぁ?」

「お前はいなくても、お前に会いたいヤローはいるかもな?」

「そんな物好き、いやしないよ」

「なんで? そんなの分からねぇじゃん!
6年ぶりのお前にクラッときて、告られたりしてな!」

「勝手に盛り上がらないでよー!
そんな物好き、ホントいないから!」

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