３人の想い

「うん……
まあ、性格の不一致っていうか、私が彼についていけなくなったっていうか……」


いつもさばさばした美雪先輩にしては珍しく、はっきりしない答えだった。


でも、やっぱり、美雪先輩には歩くエロマシーンのタカ先輩より、部長をやっててみんなの信頼も厚い真山先輩の方が似合ってると思う。


私のそんな不満が表情に出ていたんだろう。


タカ先輩が嫌そうな顔でつぶやいた。


「ったく、どいつもこいつも真山真山って。
あいつの本性知ってから言えっつーんだ」


そんなタカ先輩を美雪先輩がたしなめた。


「慎一、余計なこと言わないでよ」