《短編》ヤンキーの姉３～英治編～

ヤンキーの姉３～英治編～

回想

俺は憂鬱な気分だった。

母さんに連れられて、これからいずれ新たな家族になる奴らに会うところだからだ。


別に母さんの再婚相手はいい。

今までも何度か会ってるから。


でもその人の連れ子で、娘が一人いるらしい。

二つ上だから、義姉になる。


会ったときのその義姉の反応を想像すると、それだけで何度もため息が漏れる。



まず、俺の髪や雰囲気に驚くに決まってる。

どう見たって不良にしか見えねぇからな。