《短編》ヤンキーの姉3~英治編~
告白
家まであと5分くらいというところで、そいつらは現れた。
空地が多く、人通りが比較的少ないからここを選んだんだろう。
「よぉ、二週間ぶりだな」
6人のグループ。
そのリーダー格の赤い髪の男・ケンが不敵な笑みを浮かべて言った。
俺が一番目を付けられてるグループだ。
五回にわたってめぐみをさらったやつらでもある。
めぐみと一緒に帰るようになってからは見ないなと思ったけど、流石に諦めたわけじゃなかったか。
「……何の用だよ?」
警戒しながら、そう返した。