記憶―愛してるのサイン―


「裕也……お姉ちゃんは家に帰るんだよ。ちゃんとバイバイしないとパパに怒られるよ?」


「お姉…ちゃん…バイバイ」


「また来るからね、裕也君」


あたしは由花さんと裕也君を背にして、両親の待つ車に乗り込み場所を後にした。
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