【詩集】私の言葉、私のカケラ
泣かせてくれた
私はいつだって泣かなかった

泣いてもどうにもならないし

何より

すぐに泣く弱い女が

私は大嫌いだったから。

泣きたい時は、

両手で頬を叩いて

物質的な痛みで紛らわしていた

――のに、

頬を叩こうとした両手を

掴んだのは君だった

やめてよ

泣くなんてしたくないのよ

私は泣く程弱くないの

だけど男の力に女では敵わない

私はそれが悔しくて泣いた
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