あなたじゃなきゃダメ...

「まだ時間あるんか?」

たろうに聞かれて頷いた。

「第2の家行くか?」

たろうが言う第2の家とは

ラブホテルの事だ。

私は迷った。

そしてたろうに打ち明けた。

「たろう…

なな最近な…」

言葉に詰まっていると

「何やねん。

気になるやんけ~」

たろうが急かしてきたので

思い切って言った。

「最近濡れへんねん」

少しの沈黙の後たろうは笑い出した。

「笑わんでや」

言った事を少し後悔した。

「本間にゆうてるん?

まこちゃんとヤってる時?」

興味津々で聞いてきた。

「ちょっと前からな。

だから最近してないねん。

今日たろうとしても

濡れへんかも」

恥ずかしくて俯いていた。
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