白いジャージ5 ~先生とラベンダー畑~



卒業して2年後に、無事に結婚することができた私と先生。


初めて先生を見た高校の入学式からもう5年以上経つ。




いまだに、私は先生に恋している。



新婚生活はドキドキの連続で、私は恥ずかしいくらいに先生に毎日ときめかされている。





「桃子ちゃん、今頃どうしてるかな」


先生は腕時計をチラっと見た。



「ドキドキしながら飛行機乗ってるんじゃないかな」



桃子というのは、専門学校で最初に仲良くなった友達。


桃子の恋の相手は専門学校の先生だった。


その翼先生も今回の旅行に参加することになり、仕事の都合で今夜1泊で帰らないといけないので、ちょっと早めに北海道へ向かうことになった。



そして……


桃子と翼先生は一緒に北海道へ向かっている。





「脈ありだよね、桃子」



私は、桃子の嬉しそうな顔を頭に浮かべた。


「そうだな。ふたりで先に行くって、ちょっと怪しいよな」



桃子は、自分が誘ったから翼先生が気を使ってくれたんだって言ってたけど、それは違う。


きっと、ふたりで行きたい場所があったんだ。



1泊しかできないけど、翼先生は北海道へ行きたかった。


きっと…… そこには桃子への愛があるはず!!





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