彼氏
「マネージャー、氷ちょうだい。アイシング用に。」


試合後、一人水道でボトルを洗ってると吏玖が来た。


「腰?」


「腰もだけど、足首捻ったみたいでさ…」

「そっか…今作るね。」


私はクーラーボックスから氷を出し、袋に詰めた。


「ちゃんと言った通り勝ったでしょ。」

「うん。点決めてくれてありがと。」

「明日は絶対優勝するから。そしたら、ご褒美ちょうだい。」

「ご褒美?!何?」

「それは勝った時言うから。じゃあまたね。」

吏玖は氷を持って行ってしまった。


ご褒美って?

何だろ…


「結衣、洗い終わった?終わったら、今日は先生が車に乗せて帰ってくれるらしいよ。」


「わかった。終わったから行こうか。」
美波に言われ、私達は足早に先生の所へ向かった。


先生の車に乗りながら、私はぼーっとしていた。

美波と先生が進路の話をしている。

美波は看護士を目指してる。

「綾瀬は?」

先生に聞かれた。

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