恋愛勝負
~Love★Game~
悲しい?
寂しい?
恐い?
よく分からないこの感情を、会長は抱きしめた。
全部受け止めてくれる。
あたしはしがみつくように泣いた。
とめどなく涙は溢れる。
まるで子供みたいに声を上げて。
ただただ泣き喚いた。
「ぅぐっ…ふぇ…っ」
「あーあ…ホンマ子供みたいやなぁ」
ポンポンと撫でる。
よく分からないまま、その体に身を委ねた。
「…ホンマ、よう似とる…」
そんな呟きにも気付かずに。