恋愛勝負
~Love★Game~
休み時間になると未優はすぐに飛んできた。
「ねー直ぉー!」
この猫なで声が俺は嫌いだ。
媚びるような態度も。
「あ」
そっけない態度をみせると、未優は急に立ち上がった。
そのまま奈緒の席へと足を進める。
え、まじで?
もう気付かれたわけ?
なにやら2人は話していた。
奈緒の引きつった顔が見ていて面白かった。
泳ぐ目も、緊張で肩が上がってるとこも、全部可愛いと思った。
って、のんきに笑ってる場合じゃねぇだろ!
ガタッ
席を立った。
気付かれたんならもういい。
そんな投げやりな思いで。