恋愛勝負
~Love★Game~
自分の頬が濡れていく。
「…ぅ…っ…ひっく…」
“ありがとう”
本当は笑顔で言いたかった。
でも結局しゃくりあげるように泣いてしまった。
温かく、優しい涙が頬を伝う。
「奈緒」
「……っ?」
先輩の腕があたしを引き寄せる。
先輩の胸に簡単に収まってしまう自分。
「先、輩…っ」
離れようとすると、先輩はもう一度強く抱き締めた。
「もう二度と抱きしめたりせんから。
だから今だけ…1分だけこうさせて?」