ツギハギの恋
家に帰り夕食を終える頃、あっちゃんからメールが来ていた。



『あいつ本当にいとこ？ミリに馴れ馴れし過ぎるし、彼氏って言ってたけど何？』


ひなたがいとこか疑ってるような内容だ。

あの感じから疑うのも仕方ない。
と、言うより疑って当たり前だ。


面倒クサ。
なんて言い訳しよう……。


携帯を片手にひなたをチラリと見るとひなたは犬の姿でドッグフードをボリボリと食べていた。


いとこだなんて嘘つかなきゃよかった。

あっちゃんに対してぶっちゃけ、もう恋愛感情はない。

しばらく考えて携帯をカチカチならす。


『本当はアレ新しい彼氏。だから別れよう？』


却下。

彼氏じゃないから。

てかひなたを別れる口実にするのも何か違う。

しばらくまた考えて携帯をカチカチならす。


『いとこだよ。昔から仲良かったからあんなに馴れ馴れしいんだよ』



これは適当な嘘のうわぬりだ。

でもあたしはそれ以上考えるのが面倒くさくてそのまま送信ボタンを押した。


あたしホントに適当。


送信後、あっちゃんから直ぐに返信が来た。


『いとこでも馴れ馴れしいのは嫌だから』



そらそーだろーよ。
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