ツギハギの恋
キスしてしまった……

ひなたと……


しかもあたし、ひなたとヤリたいみたいな発言した?


うわ最悪……



キッチンでお湯を沸かしながらあたしは後悔していた。


てか、あいつセックスの意味をわかってるんだろうか……。


お湯が沸くとマグカップにココアの粉をいれてお湯を注いだ。
ひなたのぶんも入れてリビングに持って行きテーブルにカンと置く。


「あんたも飲む?」

「飲む。ありがとー」


ひなたの隣に座ると、さっきのことなんてなかったように二人でココアを飲み始めた。

でもあたしは内心ひなたを意識しまくりだった。


ドキドキしてへんなの……

あっちゃんにされたキスと同じなのに。


やっぱひなたは男なんだな

て言うかオス?



あたしはカップを両手で持ちながらひなたを観察するように眺めた。


「ねぇ、ミリちゃん今日の散歩は?」

「えっ、それ行かなきゃダメなの?」

「行かなきゃダメです!」

「……めんどくせー」


あたしがぼやくとひなたは一瞬で犬になり部屋からリードをくえて持って来た。

「お散歩〜お散歩〜」

「わかったわよ!ウザイ!」


掴み所がないってこう言う奴のことかもしれない。

本当よくわからん奴だ。
< 65 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop