近未来拡張現実エンタメノベル『MIKOTO-The Perfect PROGRAM』
☆クロスオーバー(5)

まいらが叫ぶと、ヘリコフにぶら下がる球体が、まん中からパカッと割れた。

くすだま!?

中から長い習字紙がちゅるんと滑り流れ下り、そこに書かれていたのは







たお
らめ
あで
かと
んう

よっぽど急いで書いたのか、ミミズ這い的小1フォントだ。
ていうかどういう右斜め上力だこいつの感性は。死ぬ気も失う痛快さです。

太陽が眠りにつく寸前、赤や黄色のおめでとう紙吹雪の中、俺はそこに到着した。
ほどなく世界が暗闇に包まれた。しまなみの星が瞬いていた。
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