私が彼女を殺した訳(理由)
『杏子、私はあんたと逝くよ。ずっと一緒だよ…。』


洋太郎の背後に杏子を感じる。



あんなに憎くて大嫌いな杏子…。

なのに今はこんなにも懐かしくて、杏子声、気配が心地好い。


気が付くと洋太郎はぐっすりと眠っていた。

私は手を伸ばした。


杏子の白いしなやかな手が私の手を引き寄せる。


しっかりと握られたその手はきっと離れることはないだろう。


私達は親友。


心配しないで、これからは、永遠に一緒だよ、杏子。



   END


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