KITUNE
「ふんっ…。水羊羹の礼だ」

むくれながら言うものだから、思わず笑ってしまう。

すると突然、

びじゃっ!

…顔に水が飛んできた。

「ははっ。ノドが渇いていたんだろう?」

「~~~やったわね! ミオっ!」

湖はそんなに深くない。

せいぜい膝小僧まで。

わたしは湖に入り、ミオと水をかけあった。

ミオは…とてもキレイに笑っていた。


< 43 / 75 >

この作品をシェア

pagetop