好きやったんやで
「珠貴、煙草ある??」


制服の内ポケットから煙草を取り出して、香苗に向かって放り投げる。

真冬の風があたし達の横っ面を殴るように吹き抜けて行った。

その日暮し

無知

親不孝

周りに迷惑


不良


そんな風に呼ばれる事にもいつしか慣れた。
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