月と太陽Ⅲ

第二夜、深緑の大地




「えっ」エセルは声をもらした。


そんな事を考えた事すらなかったのだ。


しかし、アイリスが言っていた事を思い出す。


確かな事の筈だ。


「ホルストという者の存在は確かです。イヴさんが言っていた事も全て本当だと私は思います」


強い意志を込めて言う。


そんなエセルをレオルは温かく微笑みながら見つめた。
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