月と太陽Ⅲ
「はい」
ソフィアははっきりとした声で返事をすると早足で部屋を出て行った。
そんなそんなを見るとノザは四人に向き直り、真剣な面もちで口を開いた。
「悪いとは思ったのじゃが、だいたいの話は聞かせてらったわい。ホルストという男の事はわしも知らんのじゃが、数年前、この村にはサイラ様の日記が保管されてあったのじゃ。しかし確かサモア島の方に引き渡したと思うのじゃが……」
サモア?
なんであんなところに……
エセルは思った。
サモアとユサにそんな深い繋がりがあったとは思えない。
なぜそんな大事な日記を?
エセルがそんな事を考えている間にサスティンが一歩前に出て言った。
「分かりました。では我々は我々はそろそろ出発しようと思います。色々とありがとうございました」
とても丁寧な口調だ。
サスティンはそのまま一礼した。
ノザがコクッと頷く。
「気をつけてな。幸運を祈っておる」
ノザは微笑みながら言った。