北極星
私達が外に出る代わりに警察の何人かが中に入った。
「おい、なに勝手に殺ってんだよ」
いつもそう。
何かと突っ掛かってくる。
「あんた達が早く来ないから殺ったの。殺ってなかったら私達が今頃死んでたわ」
「ふざけんなよ…」
「黒田先輩!こいつ微かに息してます!」
「良かったぁ。捕まらなくって」
「ここまでして心が痛まないのかよ。人間じゃねぇよ」
私はいやみっぽく言った。
「警察が捕まえれないから私達の所に援助を求めてきたくせに。それを手伝ってるのに、何で黒田に説教されなきゃなんない訳?」
