あまーいお時間

*初メール

私は未夢に話した。

「んじゃ~
電話してみなよっ」

「で、電話なんて‥
むりむりっ
恥ずかしいよー‥」

「じゃあ仕方ない。
メール‥してみれば?」

「う、うん‥
じゃあ今夜してみる」

私は未夢に礼を言い
その場を後にした。

------‥

未だに携帯と
睨めっこのまま。
なんて送ったらいいのか‥。
メールを送るだけなのに
こんなに考えたのは
初めてだ。

それから30分以上が過ぎた。
もうだめだと思って携帯を
ベッドに投げた瞬間―

―ピロピロ♪♪

聞き慣れない初期の
音楽がなる。
もしかして‥‥

急いで携帯を見る。

【新着メール一件】

恐る恐るメールを開いて
内容を見る。

‥彼からだ。

………………………
始めまして(´∀`)
‥って初めてじゃないか
あの時のやつだよ~
今ひま?
………………………

嬉しい気持ちで
いっぱいになった。
胸の高鳴りが自分でも
よく聞こえる。
震える指をゆっくり
動かし返事を返す。

………………………
園田さんですよねっ
わかってます!
はい、ひまです。
………………………

絵文字とか入れてる
余裕がないくらい
焦ってる。
早く返さなきゃ‥
そんな気持ちで
いっぱい。


< 9 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop