草食系部下と私様上司
「俺は、男として、あんたを許さない。女性に怖い思いさせて、勝手な言い分を押し付けて!
恥ずかしくないのか?」


「君は、黙っててくれないか…?」


んなっ……。


「黙るのは、あなたよ?遼。
こんな事して、私が戻ってくると思って?
私は、あなたとはもう付き合えない…。愛せない!!
今度こんな事したら、警察に突き出すわよ?
そしたら、あなたの大事な大事なキャリアに傷が付くんじゃないの?
そうなったら、あなたはもう、おしまいね?」


「莉子……?
警察って正気か?」

「当たり前でしょ?私は、あなたのキャリアなんかどうでもいいの。
此処にいる、鶴見との関係が大事だから。」


上川さん……。


力を込めて掴んでいた胸倉を離した。


< 67 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop