Boys Kissシリーズ・『先輩とのキス』
「…も、良いです」

「そっか? そんで、何の話なんだ?」

この人には言葉よりも、行動で伝えた方が良いみたいだ。

「ちょっと屈んでもらって良いですか?」

「こうか?」

ムカツクことに、先輩の方がオレより頭一つ分身長が高い。

なので顔の位置がちょうど良くなったところで、オレは先輩の頭をガシッと掴んだ。

そして―キスをした。

唇をただぶつけるようなキスを。

「っ!」

そしてすぐに離れる。

「―オレの言いたいことは、コレだけです」

そう言って部室から飛び出した。

「おっおいっ!」
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