Chain〜切れない鎖〜
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「芽衣?良かったでしょ?」

ライブ会場を後にするなり綾が話しかけてきた。

自慢の巻き髪をおだんごにして、可愛いシュシュで束ねている。
その首筋にも、私と同じように汗が伝っていた。



綾も熱中していたんだ。


途中からギタリストに夢中になって、綾の存在さえ忘れていた自分をおかしく思った。

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