年下彼氏。*ハツカレ*
chapter.8 あに


「あ、あれ?」

「お帰り、玲」


いつものバス停で降りると買い物袋を下げた千颯くん


「ど、どうして?」


もうお母さんについてなくていいの?


のどにでかかった言葉だけど、千颯くんがあたしのところに帰ってきたことが嬉しくて言わなかった


「今日は俺が晩ご飯作るからさ、ねっ?」


千颯くんはあたしの手を握って歩き出す


あぁ・・・やっぱり千颯くんの体温ってホッとするな


アパートに近いバス停だけど、帰宅途中の人の視線はやっぱり千颯くんに向けられてる

・・・イケメンっていうのはわかるよ・・・


でも・・・




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