時と種族を越えて

魂の記憶

山を降りると、白守がいた。


由紀音「白守………」

白守「由紀音……お前、その服はどうしたんだ?」

白守が、心配そうな表情で言った。


由紀音「山で、邪鬼に襲われて。」


白守「あまり、無理をするな。頼む、心配させないでくれ。」


―――又、白守を心配させてしまった―――

又?
どうゆうこと?



目の前が、真っ暗になる。
次の瞬間、私は真っ白い空間に立っていた。


――白守、愛してるわ――


――ごめんなさい。約束を守れないわね――


――白守、幸せになって――


空間に、響く言葉。
私の脳裏を走馬灯のように駆け巡る出来事。





暫くすると、声が止んだ。





_
< 47 / 66 >

この作品をシェア

pagetop