ノン・レス



心臓が

バクバクいってる


あなたに

告白しようとした

その時とおなじくらい



「イズミのことは、その…

高校の時から

気になってて

でも、

なんも言えなくてさ。

今は、

年に何回かしか

みんなで会わないだろ?

それってなんか、

さみしいかなーって…

もっと

2人で会ったりしたいなって

思ってたんだ」



「そ、そうだったの…

ごめん、わたし

全然気付かなかった…」



いつのまにか

うちのマンションの前に

ついていて

わたしたちは

立ち止まった



「そりゃあね、

イズミよりは

分かりにくいよ、オレ」


ニカッと笑って

山口君は言った


山口君はもちろん

わたしの気持ちに気付いていたんだ



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