リミテッド・ストーリー

            ラガムラルク街・外

「改めまして、レア・ハイライズです。クダライ軍、隊員NO.6」
「コス・ラウレスク。学者の称号を頂いています」
「学者でしたか・・・」
「どのような武器をお使いで?」
「槍です。コスさんは?」
「コスで結構です。俺は蹴りの体術です」
「分かりました。学者で体術とは珍しいですね」
「学者すべてが魔術ではないので・・・」
「そうですね。失礼しました」
「いえ」
「では、本題に行くのですが・・・」
「どうぞ」
「スイは行方不明とありますが、コレは明らかな誘拐だと思います」
「一理ありますね」
「何が目的で、誰が誘拐したのか・・・何も解明はされていませんが・・・」
「随分前に、今は廃軍のラティア軍団がスイの居場所を突き止めました。しかし、敵が
 あまりにも強いため、軍団の力は叶わず全滅してしまいました」
「そんな事が・・・」
「1年も戻っていないと言う事は、今は生きているか・・・」
「それは不明ですね・・・」
「今は、「生」という希望を信じるしかありません」
「コス・・・学者だけあって考えがすごいですね・・・」
「敬語はいらないですよ」
「失礼しました!それでは私も「レア」で、敬語抜きを」
「切り替えるのは自分で言っといてなんですが難しいですね・・・」
「まぁ慣れるわよ」
(さっそく慣れてる・・・)
「そうっすね」
(あ、慣れた・・・)
「えと、それで最初の目的地何だけど・・・」
「バクロの荒原」
「えぇ。昔は大量の軍が戦った地で、今では荒地ね・・・」
「復元する話も出てないからな」
「とにかく、手がかりを探すしかないわ」
「うんうん」
「それじゃあ行きましょっ」
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