甘めな恋愛ショート集

そのまま私は、ポスンとケイの足の間に収まった。

そして、ちゅっ、と私のほっぺに唇をつけた。

「今回のレンタル料ってことだよ」

私の顔が赤くなった。
だって。こんなの。
ドキドキがハンパない。

「これは今までの分っ」

そう耳元で甘く言われて、
首筋にもキスされた。

「ふぁあ…」

「ミカ可愛いーっ」

クスクスとケイが笑った。

「しばらくこのレンタル制度使おうか。──ミカが可愛いから仕方ないねー」

もう駄目。溶けちゃいそう。

「またCD借りるよね?」

「そ、それよりっ」

ケイに抱き着かれたまま、
慌てて私は言う。



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