【詩集】こころのひとつづつ
『なにも』
『なにも』



僕にはわからない

本当はわかっちゃいない

見透かされないように

できるだけ距離をとってる


僕には見えない

実際なんにも見えてない

ばれないように遠くを見てる振りをする


あんなにも傷つけたことを

今頃になって

気づいてる


いつもすべてが通り過ぎる


何度も

そんなこと繰り返す

自分にがっかりしながら

今日もまた

明日もまた


きっと自分を許してる


それでまた


がっかりしたりして


いつまでも


繰り返してる


なんにも見えないまま




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