キミの日記『Cherry's Diary』
これでいい?
ってヒカリに確認し
学子おすすめを注文した。
桃乃木はこういう雰囲気に
慣れてないみたい。
『同じで』と返事しただけで
ずっと黙ったままでいる。
「あのさ。」
注文した後で桃乃木がボソッと言った。
「何?」
「今日はあの小さい子いないの?」
みつばちゃんの事?
「秋口さんとデート」
「部長と?」
秋口さんって科学部の部長だったんだ。
「桃乃木君、秋口さんの小瓶の話知ってる?」
と、顔を近づけ桃乃木に尋ねるヒカリ。
秋口さんは
いつも首に親指くらいの小さな小瓶を下げている。
確かに気になっていたけど。
「ね、黒川さん。近いんだけど・・・。」
少し照れるように離れる桃乃木。
止めてと言ってる割に
なんだか嬉しそうに見えるのは気のせいかな。
「え?だって聞こえないんだも~ん」
にぎわう店の中、
桃乃木のボソボソと話す声は確かに聞き取りにくい。
「気になってはいるけど。知らない。」
店内では笑い声が響く。