アズライト
携帯に来ていた
お知らせ読んで
いつの間にか寝てしまった




もう夕方だ



朝干した洗濯物を取り入れる




夕飯何にしようか




夕刊を運ぶCUBの音が
家の前でとまった


タバコをくわえたまま玄関へ

ドアを開けて少し伸びをする

ポストを開いた


「 ん? 」



ポストいっぱいに
何か詰まっていた


袋三つ 箱八つ



「 …あー そうか 」



一度部屋に戻り
大きめのコンビニ袋を
持って来た






消印と切手の貼ってある
ミチルの袋から開けた

「自分の店の割引券…」



美菜子の箱
コイツもバイク乗り
バイクのグローブと
ツーリングに行った時の写真



アキの袋

手編みのマフラーと手紙



「…後は知らないな」

知らない奴のは開けない

コンビニ袋のまま
ポリバケツに放り込む

一度、髪の束が入ってた








袋は軽い



逆さにして振ると
三万円入っていた

そして手紙



内容は大体予想がつく


押し入れの段ボールを
引っ張りだして来て
素麺の箱なんかと一緒に
全部しまった





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