りんねの歌

世界で五本指に入るほどの魔法使いだったのでしょう?

私がアクア姫の生まれ変わりだから?

私が、歌を歌えるから...?


『姫様、願わくばあなたの幸せを、すべての悪しきものから守ります』

にっこりと優しく微笑むルチアの顔が浮かぶ。


違う。ルチアはきっと私がアクア姫の生まれ変わりじゃなくても、きっと私を愛してくれた。


「...ナヤマ...」


王国の騎士団に所属していたナヤマ。その中でも精鋭の部にいたのに争いを嫌って騎士団を退団。それでもナヤマの腕を信頼していた国王が私直属のボディガードになった。


ーーーーーーーナヤマ、あなたはどうだった?あなたも、どうして?

< 138 / 144 >

この作品をシェア

pagetop